東横イン建設現場からガレキ 処理費用5000万円

地中からコンクリート、アスファルト塊など

市の仮設庁舎跡地に東横インを建設する工事が進められている。

令和3年、杭工事(全16本)のうち6本が地中障害物の発生で重機・工法を変更。
令和4年1月~3月に、基礎工事で地下1.5m あたりから、コンクリート塊、アスファルト塊、自然石、松くい、木くず、金属くずなどが出てきた。

市役所の建設以前、昭和30年ごろ建設された市立病院隔離病棟の残存物と想定される。



東横イン建設現場

市の負担額は4760万円

昭和47年の旧本庁舎の建設に伴い、同じ位置に浄化槽が設置されていて、それが地中に残っていることは図面から市は認識していた。跡地整備のときに、市は撤去できる範囲を撤去した。

一部残された浄化槽の部分は、ホテル工事で対応することを東横インが了承していた。 

建設場所に平成28年まであった仮設庁舎は、布基礎部分を含めて撤去解体したが、布基礎より深い部分の地中障害物は、市は認識していなかった。

市と東横インの「定期借地権設定契約書」第6条にもとづいて、「あらかじめ事業者へ提示した資料から予期できない範囲の処分費用」は、土地の所有者である市が負担する。

東横イン提出の撤去費用の見積額 5000万円に対し、市の負担として4760万を支出する。

工事の行程は、2ヶ月ほどの遅れを想定。工事の延長に伴う損害については、東横インは請求を行わない意向。

今回もボーリング調査は行っているが、ガラなどは発見されなかった。

掘ったらゴミはこれで4連続 処理に7億5千万円

下寺尾の歴史文化交流館(博物館)の建設工事を始めたら 、地中からアスベスト、アスファルトガラ、木くずが出てきたので、処理費用として約1億円が追加で必要になった。 

粗大ごみ処理施設の建設のため工事を始めたら、地下から大量の生活ごみなど(昭和の時代に市が自分で埋めた)が出て来て、ごみの撤去や処分にかかる費用として5億6000万円 が必要になった。

茅ヶ崎漁港の駐車場整備のため砂浜を掘ってみたら、生活ごみ、ガラなどが出てきて、処分費用として3386万円が必要になった、  

東横イン建設工事のために、仮説庁舎跡地を掘ったら、コンクリートやアスファルトのガラが出てきて、4760万円が必要になった。

令和3年から4年にかけて、4連続で建設時にごみが出てきた処理費用は、合計で7億4000万円になる。

財政難と言いながら、こういった不手際が続いても市に対応策を考える姿勢はない。


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