タウンニュース 1/1号:杉本けいこ「市立病院はどうなるの?」

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令和2年の初日の出は、雲が厚く30分ほど待ちました。

タウンニュース茅ヶ崎版 1/1号に、「市立病院はどうなるの? 杉本けいこ」 を掲載しました。


市立病院はどうなるの?

ここ10年間で、市の財政状況は激しく変化しています。
令和元年は「茅ヶ崎市の財政はきびしい」年でした。茅ヶ崎市立病院は3年連続で10億円の赤字決算となり、手元資金も底をつきそうな、民間でいえば 破産寸前です。

本来注力すべきは

なかなか病院収益の改善が見込めないなかで、新しい診療科の設置、病院設備の拡大、給与費の増加など、支出が収入を上まわる状態が続いています。市はさらに、税金から6億円を上乗せして18億円を一般会計から負担し、災害時のための積立金も投入して病院を建て直そうとしている訳です。

市立病院は、がん治療をメインとする方向に向かっているようですが、本来、力を注ぐべき救急、小児科、産婦人科の患者数は減少しています。この先、市立病院は一体どうなっていくのでしょうか。

ともに考える1年に

市民生活に密接な小児、周産期医療は、たとえ不採算部門であっても「続けていくことが自治体病院の重要な役割、使命である」と市長は回答しています。

市民にとってどういった市立病院であってほしいのか、今年は皆さんと一緒に考えていく1年です。

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さらに6億円を上乗せ 市立病院

議員になる前から、市民オンブズマンとしてすでに市の財政分析を行い、市の財政が追い込まれていると訴えてきました。
しかし、当時の行政や議会は、財政状況のチェックにはまったく無関心。
令和元年になって、相当に追いつめられた状態になって、やっと「財政が厳しい」と言っています。

そういったなかで、茅ヶ崎市立病院は、今年には現金が底をついてしまい、破産寸前の経営状態です。

何でここまで放置してしまったのか、収益が増える見込みがないまま、人的、物的に手をひろげすぎたと思います。

市立病院の立て直しのために、一般会計から12億円にさらに6億円を上乗せした18億円を毎年負担することが昨年議決されました。

何かをカットしなければ無理

市民集会などで、行政は「ぞうきんをしぼるように予算を出している」と言って回っています。

そこからの6億円の支出です。これを出すならば、何かをカットしなければならない。 

市長は「まさに市立病院の大手術をする決意。もちろん手術するには一定の輸血も必要、麻酔も必要。そういった意味で今回6億円さらに計上させて頂いている」と回答しました。

でも、それは「痛み」も伴うはずなのに、市長は「痛み」には言及していません。

「痛み」はどこへ・・・?

「市立病院の経営改善」「中学校給食の実現」は、市長の公約ですが、税金をさらに投入する形で公約を果たすことになります。

しかし、今の財政状態で投入をするなら、何かをやめないと無理です。 

市債(借金)もここにきて増えています。

今のところ、中止にすると言っている事業はなく、そうなると削られるのは身近な市民生活のための予算。あるいは、税金や利用料の増額、、

市政と議会の実情をレポートします

昨年の市議会議員選挙で、私は無所属で、何のバックもなく初当選しました。

総務常任委員会、議会運営委員会などで活動していますが、市政や議会の実情 といったものは、市民の皆さまへ伝わっていないと感じています。

今年は、財政を中心に見据えて、分かりやすい言葉で実情を発信していきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

茅ヶ崎市議会議員 杉本けいこ


☆市立病院の経営悪化にについては、昨年末の12月議会で一般質問しました。

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