令和2年9月議会 議案第108号
環境事業センター旧ごみ焼却処理施設地下部解体工事の請負について、6月に一般競争入札が行われた。
鴻池・亀井特定建設工事共同工業が3億2699万円(税抜)で落札した。
しかし、落札価格が調査基準価格3億5922万円(税抜)を大きく下回った。(3223万円下回った。)
調査基準価格は、
①当該契約の内容に適合した履行がされないおそれがある
②公正な取引を乱すおそれがあって著しく不適当である
場合の基準となる価格で、この価格を下回った入札が行われた場合は、低入札価格調査を行う。
今回、低入札価格調査が行われて、失格基準価格が3億2695万円(税抜)と定められた。失格基準価格は、契約の内容に適合した履行が困難と判断するための価格基準として設定される。
鴻池・亀井特定建設工事共同工業の落札価格が3億2699万円(税抜)
失格基準価格が3億2695万円(税抜)
今回、失格基準価格を上回っているとはいえ、僅か4万円ということで、ほぼ失格基準価格ではないかという見方もできる金額の入札になっている。
契約検査課
「落札金額が低いことから、品質を確保するためダンピング受注の防止という観点は念入りにヒアリングするということで、調査を行っている。理由としては、本案件は、人工の部分だけでなく、機械を使っての工事部分が多いことから、工事にかかる金額が自社保有の自社物件の大型重機の使用により金額を下げることができたということで、今回は大きく低入札ができたとヒアリングしている。」
建築課
「低入札調査を行った中で、やはり下請の会社の見積り等を実際に採用しており、工事については影響なく行われるものと判断している。」
本工事は、老朽化した粗大ごみ処理施設の整備のため、環境事業センター内にある旧ごみ焼却処理施設の解体を行うもの。
主な工事内容は、旧ごみ焼却処理施設の地下部解体と敷地内の汚染土壌処理を行う。