6/27 一般質問「柳島スポーツ公園駐車場の減免について」

柳島スポーツ公園の駐車場

柳島スポーツ公園の駐車場だけ減免がないことには、開園当初から苦情が多く寄せられている

それでいながら、市とSPC(柳島スポーツ公園の指定管理者)の間で、
「駐車料金の減免をどうするか話合いをしていない」「記録もとっていない」と平然と回答する市に驚く。

市民利用者を何だと思っているのだろうか?



茅ヶ崎公園等とくらべガラガラの柳島スポーツ公園駐車場

減免しない理由について

◆2番(杉本啓子 議員)
 まず、柳島スポーツ公園の駐車場が減免できないとする理由について伺う。

柳島スポーツ公園の駐車場だけ減免がないことについては、開園当初から市民の苦情が多く寄せられている。

減免しない理由について、市は「要求水準書に、駐車場の利用料金を徴収すること、徴収の方法については選定事業者の提案による」としているからだと回答している。しかし、この要求水準書をまとめた時点では、市の受益者負担や減免の考え方は、まだまとまっていない。市の回答に明らかな矛盾がある。

一方で、柳島スポーツ公園の指定管理者であるSPCは、「駐車場の減免をするように要求水準書に書いていないから、減免はやっていない」と説明している。
しかし、サッカースクールやテニススクール、自由提案施設のレストランなどの利用者には、SPCは減免をしている。市もSPC側も、言っていることとやっていることが全く矛盾しているが、市の考え方を伺う。

◎村上穰介 文化生涯学習部長  
 柳島スポーツ公園は、民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律に基づき建設された施設であり、駐車料金の減免についても、事業者からの提案により設定がなされ、今日に至っている。

採択時の提案に基づき、現在の管理運営を行っていることから、事業期間の途中で減免の考え方を取り入れるということは難しいと考えている。

⇨ PFI 方式にしなければ、市の判断で減免できたはず。
よく考えないでPFI 方式を取りいれた責任を棚上げして、事業者の提案で減免していないと責任逃れの回答。

多くの苦情があっても、市は事業者と話しあっていない

◆2番(杉本啓子 議員)
 柳島スポーツ公園だけ減免がないことについて、これだけ市民から苦情や要望が来ていることなので、減免をどうするか、当然に市とSPCの間で話合いは行われているはずだと思う。
市とSPCの間でどのような話合いの経緯があったのか?

◎村上穰介 文化生涯学習部長  
 柳島スポーツ公園の駐車場の減免について、市とSPC(特別目的会社)の話合いについては、これまでの間、SPCとの間で、駐車料金の減免に特化した話合いというものはしていないが、本市における行政経営の基本方針や使用料等の減額免除の見直しについての考え方などについては、情報共有をしている。 
 

なぜ記録が1枚もない仕事をするのか?

◆2番(杉本啓子 議員) 
 柳島スポーツ公園駐車場の減免などについて、市とSPCが、いつ、どのような打合せがあったのか、その記録の情報公開を求めると、記録が全くつくられていない。開園から3年もたっているのに減免についての打合せ記録が1枚もない。

減免に限らず、柳島スポーツ公園をどう運営するかについて、SCPと市の打合せ記録がない。

柳島スポーツ公園は、入札の議事録も適切に作成されていなかったことから、審議会からも、公文書管理条例などに沿って経緯の分かる公文書をつくるようにと、市には改善が求められている。
それでいて、なぜまた記録がつくられていないのか、なぜ公文書管理条例などに沿った仕事がきちんとできないのか伺う。

◎村上穰介 文化生涯学習部長   
 お答えしたように、これまでの間、SPCとの間で駐車料金の減免に特化した話合いはしていない。

その他管理運営については、月次業務報告書、四半期業務報告書、年度業務報告書で報告を受けており、事業計画に沿った管理運営を行っておることを確認している。

また、茅ヶ崎市公文書等管理条例及び行政文書の管理に関する指針に基づいて、対象となる会議等は行われていないので、事務及び事業の執行状況を把握する所定の報告書等が作成され、提出されているということから、会議録等の作成は行っていない。

◆2番(杉本啓子 議員) 
 あれだけ市民から減免について問合せがあっても、記録の1枚もつくられていないというのは、市民の苦情は右から左に流され、なかったものにされているということ。
当然、適切な引継ぎもされていないでしょう。よくそれでいて、柳島スポーツ公園の管理運営費など、年間2億円から3億円の支払いを市民に請求できるものだと思う。
文書を作成しない、市民の声をなかったことにするというのは、市民への裏切りとも言ってもよい、本当に理解しがたい仕事のやり方だが、市の考えを伺う。

◎村上穰介 文化生涯学習部長   
 市民からの問合せや要望、苦情については、柳島スポーツ公園に直接いただいたものは、月次報告書等で報告いただいている。
また、市にいただいたものについては、文書やメール等で回答をしている。
柳島スポーツ公園管理運営経費としましては、令和4年度当初予算で約2億円の予算の議決をいただいて、計上している。こちらについては、要求水準書のとおり、SPCから月次業務報告書、四半期業務報告書、年度業務報告書が提出され、問題がないことを確認した上で支払いを行っていくということになる。 

◆2番(杉本啓子 議員) 
 私がお尋ねしているのは、報告書ではなくて、市とSPCの打合せ記録です。それは作成されているのですか?

◎村上穰介 文化生涯学習部長  
 先ほどお答えしたとおり、茅ヶ崎市公文書等管理条例及び行政文書の管理に関する指針に基づいて業務を執行している。対象となる会議等に該当しないので、会議録等の作成は行っていない。 

◆2番(杉本啓子 議員) 
 私も、なぜ市がここまで公文書管理条例を理解できていないのか、ちょっとあきれているが、経緯の分かる文書をつくるようにと条例の中で、きちんと定められている。それがなぜ、市とSPCの打合せ記録がなぜつくられていないのか?

◎村上穰介 文化生涯学習部長  
 先ほどもお答えしたとおり、茅ヶ崎市公文書等管理条例及び行政文書の管理に関する指針に基づきまして業務を執行している。 

◆2番(杉本啓子 議員) 
 ですから、条例に基づいて業務を行っていたら、当然、残っている文書です、作成されているはずの文書です。これが3年間で1枚もないというのはどういうことなのか?

◎村上穰介 文化生涯学習部長  
 先ほどからお答えしているとおりです。 


⇨本当に茅ヶ崎市の仕事というのは、あきれるばかりです。
  



受益者負担の考え方について

◆2番(杉本啓子 議員)
 柳島スポーツ公園の事業者選定のときには、市の受益者負担の考え方はまだまとまっていなかった。
ところが、考え方がまとまっていないのに、市は要求水準書に「駐車場の利用料金を徴収すること、徴収の方法については選定事業者の提案による」と定めてしまった。これは明らかに市の判断ミスと考えざるを得ない。
柳島スポーツ公園の駐車場は、受益者負担の考え方や手続に明らかな市の判断ミスがあり、今もって駐車料金や減免について市民にはっきりとした説明ができていない。もはや調整のしようがないということなのか? 市はこの点をどう考えているのか伺う。

◎佐藤光 市長   
 本市のこれまでの受益者負担の取組については、平成25年の「公の施設の運営及び使用料等の見直し基準の策定に向けた方針」や、平成29年「使用料等の減額免除の見直しについて」に基づき進めてきた。

また、時代に即した行政経営の基本方針、C3成長加速化方針や財政健全化緊急対策においても、重点的に取り組むべき視点として位置づけをしてきた。
柳島スポーツ公園については、このような考え方を踏まえながら、これまで適正な手続にのっとり、民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律に基づき、本施設の設計、建設、維持管理及び運営等を一体的にPFI事業として実施し、平成30年3月に開園をしている。
駐車場についても、その運営業務について、同様の考え方のもと、要求水準書に利用料金の徴収について明記しているので、ご質問の受益者負担の考え方に矛盾しているとは考えていない。

◎村上穰介 文化生涯学習部長  
 市長より答弁したこれまでの手続の詳細についてお答えする。
柳島スポーツ公園整備事業については、平成18年11月の全員協議会で、市内数か所の候補地から絞り込みを行う旨の説明をし、平成20年11月の全員協議会で、柳島向河原地区内の約5.9ヘクタールを事業区域にすること、平成21年7月の全員協議会で、(仮称)柳島スポーツ公園整備基本構想(案)について、平成22年5月の全員協議会で、(仮称)柳島スポーツ公園整備基本計画骨子案について、9月の全員協議会で、(仮称)柳島スポーツ公園整備基本計画について報告をさせていただきました。さらに、平成23年5月に議員研修会として、(仮称)柳島スポーツ公園整備事業について、12月に議員説明会として、(仮称)柳島スポーツ公園整備事業の事業手法について説明を行った。

また、平成24年1月の全員協議会で(仮称)柳島スポーツ公園整備事業の事業手法について、平成25年11月の全員協議会で実施方針案及び要求水準書素案について報告をさせていただいている。
その後、平成26年12月の市議会定例会で、事業契約の締結の議決をいただいた。
さらに、平成27年10月、平成28年7月の全員協議会で、事業の進捗状況について、平成29年2月の全員協議会で、(仮称)柳島スポーツ公園に係る運営面の検討状況について報告をさせていただいている。
その後、9月の市議会定例会において、茅ヶ崎市都市公園条例及び茅ヶ崎市体育施設条例の一部を改正する条例について議決をいただいた。
また、10月の全員協議会で、柳島スポーツ公園整備事業の進捗状況等について報告をさせていただき、12月の市議会定例会で指定管理者の指定の議決をいただいている。
このように、事業の計画段階から市の考え方、事業の方向性、進捗状況などを市議会に報告させていただき、市議会の承認を受け、事業を進めてきたと考えている。 
 
◆2番(杉本啓子 議員) 
 質問の回答になっていないものがあったので、再度お聞きする。

柳島スポーツ公園受益者負担の考え方について、柳島スポーツ公園の場合、市が作成した書類の中に「今現在では市の受益者負担の考え方がまとまっていないので、後で調整する必要がある」と書かれた書面が残っている。
矛盾がないと回答されているが、市のほうで、自分でまだ定めていないので、後で調整が必要であるといった書面をちゃんとつくって、審議会のほうにも出ているはず。このあたりは確認されているのか。

◎村上穰介 文化生涯学習部長  
 当該書類については確認をしていない。


⇨市は長々と議会に報告したと説明している。
しかし、市民への事前説明会は一度も開いていない。
減免についてもそうだが、重要なことについては何ひとつ、市民に説明する場を作らなかった。
しかも、入札で事業者を決めた審議会は違法に設置されている。

それに気がつかず、問題にしなかった当時の議会もどうかしてるし、市民に説明しないことを全く反省してない茅ヶ崎市もどうかしている。


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