プロフィール 市議会議員 杉本けいこ
1959年生まれ
松浪小学校・中学校に通った茅ヶ崎育ち
県立鎌倉高校
(父の転勤で福岡・筑紫女学園に転校 卒業)
武蔵野美術大学 造形学部・油絵科 卒業
トラッド服メーカーの企画デザイン室など経て
テニスコーチも経験 テニス歴40年
2015年 ちがさき市民オンブズマン を設立(代表理事)
2019年 4月 茅ヶ崎市議会議員選挙 に初当選しました
高校の時に、父の転勤で鎌倉高校から福岡の筑紫女学園に転校しました。
当時の鎌高は破天荒に自由な校則でした。そこから文武両道の女子校に転校したのですが、オリンピック競泳メダリストの田中聡子さん、TBS「消えた天才」に出演した鯉川なつえさんや、蒼井優さん、元横綱・千代の富士夫人、など卒業生です。
当時の福岡市長(進藤一馬市長)の姪だった千代の富士夫人とは同級生で、横綱との結婚式に友人たちと出席したり、九重部屋のお餅つきなど良い思い出です。
テニスはいつのまにか40年以上に。
神奈川はテニスは盛んですから、私の戦績などたいしたものではありません。でも、真夏の鎌倉トーナメントでの優勝は嬉しかったかな。
茅ヶ崎公園のテニスコートは、松の景観がとても美しい、プレーしやすいコートだったのに、市がつぶしてしまったのは本当に残念で驚くことです。
茅ヶ崎市はコートに限らず価値あるものを保全しないで、機能しないものを作り、お金をかけていると思います。
好きなテニス選手:ジャスティン・エナン、伊達公子、ニック・キリオス
好きな画家:P・クレー、E・ムンク、フランチェスコ・クレメンテ、トーベ・ヤンソン
好きな作家:辻 邦生
趣味:北欧オタクかも?
砂混じりの茅ヶ崎で
「茅ヶ崎というところは、もともと砂まじりの土地。海風で運ばれた砂はかまわず家のなかまで入ってくる。雨戸をあけるとザラザラと音がしたし・・・」
サザンの桑田さんの姉、岩本えり子さんの著書『エリー・茅ヶ崎の海が好き』には、子供時代を過ごした茅ヶ崎が登場します。
私もそんな頃に育ったので、家の縁側から、まだ背の低い松の砂防林の間に白い波頭が見え、お風呂の窓から富士山が見えるほど、周囲は松林と畑とパシフィックホテルだけでした。
男子に混ざって野球やドッジボールばかりしてました。
美大へ進学しましたが、茅ヶ崎の松のみどりや赤土色、海鳴りの音、麦畑のヒバリ、潮と松の匂いといった五感的なことが自分の基礎になっていると思います。
市政に関心を持ったきっかけ・・・
みどりと公園の消滅
それは、子供の頃から馴れ親しんだ松林の美しい公園の消滅でした。
50年、100年という樹齢のみどりが、あっという間にブルドーザーでなぎ倒され伐採されていく光景。
「なぜ残せないのか?」市に問い合わせたときの、担当課のあまりに無関心な対応。
「茅ヶ崎市にとって、みどりや樹木は必要ないのか・・・? 」
ほぼ同時期に、茅ヶ崎ゴルフ場の広域避難場所の開発 という問題も浮上。
「命より事業者の利益優先」の県に対して、何かしなければと動いてきました。
周辺住民へのアンケートでは、住民の望むものは、「みどりと静かな環境」「ゴルフ場としての存続」が大多数で、必要ないものは「商業施設」「宅地開発」という結果なのです。
一本も残らず伐採された公園の樹木
市政を知るために足を運ぶ
当時の手帳を見ると、週に5、6日市役所に足を運んだのはザラでした。
市政を知ろうと、議会を知ろうと、審議会や議会の傍聴、市の説明会や意見交換会などに参加しました。情報公開請求、審査請求の提出など、、4年間は続けたでしょうか。
茅ヶ崎市は資料作りが仕事?と思うほど、資料はムダに厚く、市民にとって内容が分かりにくい。もっとシンプルで分かりやすい資料を作っている自治体はいくつもあるのですが。
何百回も市役所に足を運ぶうちに、いつしか棚は行政資料で満杯に。
そしてやっと見えてきたもの、分かったことがありました。
ちがさき市民オンブズマンの設立
2015年、茅ヶ崎に「市民オンブズマン」を設立したきっかけは、市は違法な会議を数多く作り、まちづくりの基本計画などを策定していたからでした。
市民オンブズマンは、「市民の立場から行政や議会を監視しよう」という目的で活動する市民団体です。
「国道134号沿線の活性化に関する有識者会議」について、市民オンブズマンは住民監査請求を出しました。そして、茅ヶ崎市の監査委員は「会議は違法」と判断したのです。
他の会議も調べてみたところ、驚くことに茅ヶ崎市には、すでに終了しているけれども、実は、違法に設置された会議が多数ありました。
たとえば、柳島スポーツ公園の入札採点、道の駅、茅ヶ崎公園のうみかぜテラス(テニスコートの移設も含む)、豊かな長寿社会 などに関する会議です。
そういった違法な会議で「基本方針」などが作成されたり、落札事業者が決められたりして、税金が投入されて、事業としてスタートしています。
そして、議会の厳しいチェックもないまま、現在も事業として多額の税金が投入されています。
県で最低レベル、茅ヶ崎のみどりと公園
もうひとつ、驚いたことがあります。
子どもの頃は10万人ほどだった茅ヶ崎市の人口は、いつしか24万人に増えて、まちづくりに厳しい規制(条例など)を持たなかった茅ヶ崎市は、大地震のときの火災延焼規模(クラスター)は県内で最大となりました。
それは、同時にみどりと公園の保全が徹底的に放置されていることでもあります。
茅ヶ崎市の市民一人当たりの公園面積は県で最下位です。
そこから抜け出すことが出来ず、抜け出す努力もしない行政レベルです。
やっぱりそうか・・・と思い当たる方も多いと思います。
大切な市と市民の「情報の共有」
市民は、市政について「情報を知る権利」と、市政に「参加する権利」を持っています。
これは、本当に大切なことです。
何百回も市役所に足を運び、説明を聞いたり、情報公開請求をしたり・・・そうして、やっと見えてくる情報があります。
でも、それは、市のHPにも、広報ちがさきにも載っていないのです。
本当は、市が市民に伝えなければいけないことばかりです。
議会の体質を変えよう!
「まちづくりには、住民の意見が尊重されるはずなのに・・・」
一番大切なところが、茅ヶ崎市ではスルーされています。
こういった状況を変えていくには、議会の役割が大きいということも分かりました。
重要なのは、「議会が市民に開かれた場所に変わること」
茅ヶ崎市議会は、市民にオープンな議会とは言えず、遅れています。
すでに、自ら開かれた議会へ変わっていく、進化していく工夫をしている議会は多数あります。
「市民が主役となって」「議会とフランクに意見を交換できるような制度」を取り入れていく流れのなかで、茅ヶ崎市議会は取り残されているようです。
そして、議会の行政チェックの甘さが、茅ヶ崎市の「厳しい財政状況」を作りました。
そんな思いが、市議会への出馬に結びついていったのだと思います。