税金いくら使ったの? ②「柳島スポーツ公園」

借金増えた、身の丈に合ったスポーツ公園?

「市庁舎の建て替えは35億円の借金になり、毎年1億8000万円ほどを20年で返していく計算。市の財政も考慮して大きな事業ばかりを進めることはできない。」

そう市が説明していた頃、実は柳島スポーツ公園の建設計画も進んでいたのですが、なぜか市庁舎の建て替えに隠れたのか、話題になりませんでした。

平成26年9月9日、(仮称)柳島スポーツ公園整備事業は、総合評価方式による入札で、亀井工業ホールディングスグループが落札。

落札金額は。74億8758万4416円(税込)(対予定価格 98.77%)

この落札金額には、建設費と向こう20年間の維持管理・運営費と修繕費約6億円が含まれています。

市役所の立て替えと同様に、柳島スポーツ公園も75億円以外のさまざまな費用が付随します。 


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《柳島スポーツ公園 75億円以外にかかった金額》

☆用地取得費 19億6283万円

☆基本構想策定業務、測量業務、地質調査業務委託など 2662万円

☆基本計画・基本設計業務、自然環境調査業務委託など 5612万円

☆最適事業手法選定支援業務、測量業務委託、不動産鑑定など 2460万円

☆土地評価業務委託、不動産鑑定評価、事業区域維持監理業務委託、アドバイザリー業務委託など 1億446万円

こういった土地取得費や基本計画の委託費などで、合計約22億円。

75億円 +22億円 = 97億円、その他周辺整備を含めれば100億円は超えていきます。


柳島スポーツ公園は、市役所の立て替えにも匹敵するような税金投入となったのですが、いつ、どこで、このような規模のスポーツ公園の建設になったのか? は不明で市民には説明されていません。

また、PFI 事業で民間力を活用するとしていますが、民間が自腹で建設するわけではなく、土地の取得費をはじめ、設計、建築、維持管理、補修などほとんどの費用は税金です。市の借金ですから、20年間の借金として市民へ残されていきます。 
 

市民はまったく蚊帳の外

茅ヶ崎市の厳しい財政状況から見て、柳島スポーツ公園は身の丈に合った規模なのか?、収支の採算が取れるのか?など議会でも議論ないまま入札、建設に入りました。

現在、『駐車場の利用料金が全時間負担』となっているため、市民の足が遠のいている状態です。

もし駐車場の料金の減額(2時間まで無料など)を実現するのなら、事業者の収益を負担するためにさらに税金の投入となるでしょう。 

これは、入札や建設をはじめる前に、利用者市民への説明会や意見交換会が一度も開かれなかったという、市民参加条例に反した考えられないような手続きだったのも大きな要因です。 

計画の早い段階から市民は参加できませんでした。

市民は蚊帳の外、何も知らされない、すべてが事後報告という扱いを受けています。

テニスコートに関しては、柳島スポーツ公園も茅ヶ崎公園のコート移設の時も、ユーザー市民に向けて意見交換会が一度も開かれていません。これは、ずいぶんとバカにされているということにユーザー市民は気がついて欲しいと思います。


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