「市民と市長の対話集会」佐藤市長は出席を拒否

市民と市長の対話集会

服部前市長の頃、茅ヶ崎市には『市民と市長の対話集会』という、市民と市長が同じテーブルを囲んで、市政について意見交換できる集会がありました。

2003年の市長選挙のときに、立候補者全員に「あなたが市長になったら、市民との対話集会に出てくださいますか?」と問いかけたところ、全員が「はい」と答えたのがきっかけだったといいます。

今回、佐藤市長に同じ質問をしたところ、返事もないまま、行政側が「対話集会は部長たちが対応する」と言ってきたそうです。

佐藤市長は、就任した直後から、市民と会おうとしない、市民の意見を聞く時間を取らない、市民の意見を聞くという姿勢がない、というのがもっぱらの評判です。

こういった、誰でも参加できて、直接に市長と対話できる集会が、市民の手で15年も運営されてきたのは、他市では例のないことと学識の方からも認められているのに、もったいないことです。

そこで、15年間のまとめ誌を出して、内容などを残しておこうということで、私も「茅ヶ崎ゴルフ場の開発問題」を寄せました。(以下がその文章です。)


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茅ヶ崎ゴルフ場の開発問題

私がはじめて「市民と市長の対話集会」に出席したきっかけは、茅ヶ崎ゴルフ場の開発問題でした、

ちょうど前回(平成28年)の事業者募集が行われ、選定された事業者の開発案について、住民説明会が行われたところでした。

説明会は立ち見が出るほど住民が詰めかけ、白紙撤回の声に拍手がわき、翌日の新聞各紙の見出しとなりました。

でも、前市長は説明会に出席されていなかったので、直接にお話を伺いたいという思いでした。県で最大のクラスター地域に住む住民にとっては、広域避難場所の確保に加えて、開発によって静かなみどりの環境を破壊される不安がとても強かったのです。

そのときの対話集会のテーマは、ちょうど「みどりの危機を憂う」で、「みどりの条例」の策定プロセスに疑問を投げかけたものでした。条例にはパブコメも反映されず、みどりや公園の消滅に歯止めをかける規制もなく、市議会もほとんど議論なく通しました。

その懸念は現実となりました。数年後の「ひょうきん山公園」の消滅です。

最大クラスター地区の貴重なみどりのスペースと子どもの遊び場を失い、住民は落胆しました。市民は直感的に何らかの危機を市長へ必死に伝えようとしていたのだと、改めて思いました。

そういった市民と市長が同じテーブルを囲んで、意見を交換できる場を15年間も続けてきた市民活動は全国的にも例がないでしょう。

佐藤新市長のキャッチフレーズは「市政に直球勝負!」です。でも、早々と市長への手紙は廃止になってしまい、対話集会にも出席されないとのこと。ブルペンで肩ならし中なのでしょうか?

市民にとっては、マウンド上にまだ市長の姿は見えません。大きくふりかぶって堂々と直球を投げ込む市長とテーブルを囲める日を市民は待っています。