12/20 市のトップが記録を残したくないから、文書を作成しないとしか思えない「市民ギャラリー廃止について」

前回の「市民ギャラリー廃止について」の一般質問では、部長が答えにならない答弁を繰り返し、答弁があまりにひどい、呆れたと、傍聴市民から多くの意見が寄せられた。

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12月議会で再度、一般質問を行った

どこでどのような議論があって、どなたが、あくまで廃止と決定したのか?

◆2番(杉本啓子 議員) 
 今年の6月、市民ギャラリーの利用者団体に、「茅ヶ崎市民ギャラリー及びネスパ茅ヶ崎ビルの今後の方針について」という文書が送られた。
3階会議室、4階展示室は令和6年12月末に廃止、5階創作室も、廃止時期は未定というものの、いずれは廃止するという内容である。

 市民ギャラリー廃止に対しては、利用者へのヒアリング、パブリックコメント、説明会でも廃止には反対の意見が圧倒的だった。にもかかわらず、なぜ市民の要望を聞き入れず、あくまで廃止を推し進めるのか、それはどこでどのような議論があって、どなたによって決まっていったのか、この最も重要な部分を市は市民に説明していない。議会にも説明していない。

 それでは事実が明らかにならないので、どのような議論があって廃止としたのか、今年の7月に経緯の分かる議事録などの公開請求を行い、公表を求めた。結果から言えば、どのような議論があって廃止を進めたのか、どなたが決定したのか分かる記録は全くないと言ってよいほど、ない。

 しかし、9月議会での私の一般質問の中で、経営総務部長は、記録については作成していると回答している。部長が記録については作成していると言った文書は、令和5年7月の行政文書公開請求で私が受け取った文書のことを指しているのか、確認する。

◎青柳道文 経営総務部長  
 令和5年第3回の定例会でも答弁したとおり、本件に関する会議要綱、資料等については適切に作成している。なお、行政文書公開請求等に基づいて全て公開させていただいている。

◆2番(杉本啓子 議員) 
 回答が曖昧なので、もう一度質問させていただく。部長が「記録については作成している」と言っていた文書は、この令和5年7月の行政文書公開請求で私が受け取った文書のことを指しているのか、イエスかノーかでお答えいただきたい。

◎青柳道文 経営総務部長 
 イエスかノーかということだが、あくまで先ほども答弁したとおり、公開請求等に基づいて全て公開させていただいている。

◆2番(杉本啓子 議員) 
 部長が言うところの令和5年7月、公開請求で出てきた議事記録は、僅か3回分しかない。そのうちの2回分は令和4年4月のもので、これは、市民ギャラリー利用者から意見を聞いたり、パブリックコメントを行う以前のもの。あと1枚は、令和5年1月の議事記録で、内容は僅か3行しかない。市民文化会館の改修案について利用者へ説明を行うことを検討していると書いてあるだけ。結局、議事記録はこの3回分ということなのか、確認する。

◎大竹功 文化スポーツ部長 
 令和4年度以降の市民ギャラリーの協議の記録については、質問にあった令和4年4月20日、同じく同月22日、令和5年1月10日、それと令和5年5月26日の4件となる。  

◆2番(杉本啓子 議員) 
 確認する。今、文化スポーツ部長が言った4枚目の文書、これは公開請求では出てきていない。公開請求を行った後で、後づけで作成して出してきたもの。だから、これは含まれていない。公開請求の手続きの後になって、行政側が作成して出してきた。このことについて確認する。

◎青柳道文 経営総務部長
 行政文書公開請求等ということで含んでいるので、そのほかで提出した文書も含まれる。 
⇨ 勝手に行政文書公開請求等 と、「等」をつけて回答

◆2番(杉本啓子 議員) 
 度々の質問になるが、私が情報公開請求したときの文書には、4枚目は含まれていない。これは市民あるいは私から、「副市長との協議を行った結果について、なぜ議事録さえ作成されていないのか、メモさえ取っていない」と言われて、言われた後に、行政側が「作成しました」と言って、市民と私に持ってきた。なので、もし、市民や私から、「なぜないのか?」という問いがなければ、このまま作られずに終わっていた。私が公開請求を行ったときに、しかるべき手続を経て、正式な公開請求を行ったときには、この文書は含まれていない。 

いつ、どこで、どのような議論があって、どなたによって決まったことなのか

◆2番(杉本啓子 議員) 
 このたった3回分の議事記録では、なぜ、どういう理由で、市は市民の要望を聞き入れず、あくまで廃止を推し進めるのか、それは、いつ、どこで、どのような議論があって、どなたによって決まったことなのか、この最も重要な経緯は市民には分からない。文書をつくっていない、記録がないで済むのでは、事実が分からない。今回に関しては、適正に文書が残されていないこと、記録がないこと、そのものの責任も問われる。

 茅ヶ崎市自治基本条例では、「市政は市民への説明の下で運営されることが基本原則である」と定めている。
市は、市民への説明責任を果たす必要がある。なぜ、どういう理由で、市は市民の要望を聞き入れず、あくまで廃止を推し進めたのか。それは、いつ、どこで、どのような議論があって、どなたによって決まったことなのか、この最も重要な経緯について、ここに今いらっしゃる行政の方、どなたでも結構なので、市民に説明してください。

◎大竹功 文化スポーツ部長 
 将来にわたって持続可能な行財政運営を実現し、安全・安心な市民サービスを提供することを目的に推進しております公共施設マネジメントの一環として、廃止の検討をしてまいりました市民ギャラリーについては、当初の方針案では令和5年9月末をもって廃止することとしていた。

 しかし、この間、施設利用者の方から様々なご意見をいただいたことや、市議会に本方針案の再考を求める陳情が出されたことから、改めて市民の皆様のご意見をいただく必要があると判断し、廃止時期を未定としたうえで、利用者説明会などを実施し、時間をかけて検討を行ってきた。

 こうした市民参加の場でいただいた意見を踏まえ、展示、発表の機能を有した市民文化会館への創作機能の付加や、段階的な廃止といったことを新たに盛り込んだ方針案としてまとめ、令和5年6月から7月にかけて、まずは施設利用者の皆様への説明の機会を設けさせていただいた。方針案の資料は、施設利用実績のある227団体の方へ送付させていただき、このうち希望された17団体の方々とは、個別に説明の場を設けさせていただいた。

 その結果、存続を希望されるとのご意見は、資料をお送りした227団体の約2%に当たる5団体であったことに加え、折からの市民ギャラリーの利用率の低下や、文化芸術の拠点でございます市民文化会館の活性化が期待できることから、本市が定める手続により、市民ギャラリーの廃止に関する方針として令和5年8月に公表してきた。なお、こうした経緯は本方針に記載しており、これまで市民の皆様から頂戴した貴重なご意見の件数、内容についてはホームページにて掲載している。
⇨ 質問の回答にはなっていない

そんなにまで説明したくない事情がトップにあるとしか思えない

◆2番(杉本啓子 議員)
 どこで、どなたによって話し合って決まったのか、それを記録した文書を適正につくりなさいと、それが茅ヶ崎市公文書等管理条例に定められている。なので、口頭で説明いただいても、本当のところは「文書をつくっていない」「記録がない」で済むのでは、本当の事実は分からない。今回に関して、適正に文書が残されていない、記録がない、そのものの責任はどこにあるのか。

◎大竹功 文化スポーツ部長
 これまでの経緯については、先ほどから答弁しているとおり、行政文書の管理に関する指針に定められているとおり、特に作成が必要な文書については適宜作成していると認識している。 

◆2番(杉本啓子 議員) 
 そうすると、それはこのたった3回分の議事記録ということになるが、そういう意味合いの回答なのか。

◎青柳道文 理事・経営総務部長 
 5月のその請求に基づいて出したのは確かに3回だが、そのときには、窓口で恐らく説明していると思うが、なかなか時間的にちょっと合わなかったというところで、後ほどということで、後日にお渡しした。全てにおいては4回というのが会議録の正しい数字になる。 

◆2番(杉本啓子 議員) 
 いずれにしても、本当に情けない回答だと私は思う。そして、何が一番情けなく悲しいかというと、これはもう本当に市民を軽く見ている回答だと思う。行政の方は、そのあたりをどのように思われているのか。

◎青柳道文 経営総務部長 
 議員の今の質問の軽んじているという発言があったが、誰一人として、そう思って仕事をしている、業務に当たっている、市民サービスに当たっている、そういう者は一切いない。

⇨ それが、あの答弁にならない答弁の繰り返しかと思うと笑ってしまいますね。


高齢者にも利便性が良く、使い勝手の良い創作室をなぜ市民から取り上げるのか?