茅ヶ崎のまちは美しいですか?

イタリアの美しさ

「僕の知っているイタリア人は、日本って繊細でインテリジェントで素晴らしい国なのに、どうしてこんなに町並みが醜いのだろうと嘆いていました。たしかに彼の言うとおりかもしれない。このあいだイタリアの田舎をまわってきたんですが、町に統一感みたいなのがあって、ほんとにきれいだったものね。」

「村上さんのところ」(村上春樹の期間限定サイト)で、こんな村上春樹さんの回答がありました。


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茅ヶ崎は美しいですか?

茅ヶ崎、茅ヶ崎と、行政はイメージを売りにしています。

だけど、茅ヶ崎市のまちの景観を美しいと思いますか?

バラバラな配色の建物と看板、電線だらけの街並、そして砂浜が削られていく海岸線。

電線の地中化や、看板の規制、街並の色彩の統一など、景観の徹底が先ではないの? という住民の声を耳にします。

保存樹林などのみどりも残すことができずに、片っ端から伐採されて消滅。

市民一人当たりの公園面積も、県で最下位の茅ヶ崎市。

パリの美しさ

学生時代に、デザインの授業で聞いたこと。

「商業主義がベースにあるから,街の看板,サインがうるさ過ぎる。街という器のカラーが強いので、人間がかえって貧相に見えてしまうのです。」 

「そうした日本の都市の対極にあるのが,パリでしょうか。器は静謐さを保ち,あくまで人間が主体という意識が歴史的,文化的に醸成されていると思います。これからは日本においても,生活者が主体的に色について発言していかねばならない。それが豊かな生活環境を生み出していくことに繋がっていくものと思われます。」


茅ヶ崎をイタリアやパリと比べることに無理がありますか?

そんなことはないと思います。

あれだけ行政と議会は、茅ヶ崎、茅ヶ崎とイメージを売るのなら、比較されても恥ずかしくないだけの景観を保つ政策を打ち出す責任があります。