茅ヶ崎市と県警が協議した「道の駅」に出入りする車の動線が、HPに公開されている。
134号線から直接に「道の駅」に出入りできるのは上り車線のみ。
あとは鉄砲道(柳島スポーツ公園の駐車場口がある)からの出入りとなる。
道の駅整備事業|茅ヶ崎市
☆上記HP「別添資料10 警察協議結果説明図」
134号線から出入りする場合
下り車線(平塚方面に向かう)から右折での入場はできない。
134号線から直接に「道の駅」に入れるのは上り車線からだけ。
上り車線には、道の駅に入るための引き込み線がすでに作られているが、車は左車線に寄る必要がある。
しかし、相模大橋を降りてすぐに、柳島の交差点があり、そこからすぐの距離に、鉄砲道に入る信号がある。そこからまたすぐの距離に「道の駅」に入る引き込み線があるため、左に寄ろうとする車の車線変更にムリがかかる。
もともと交通量が多く、渋滞しやすい場所でもあり、急な車線変更で車やバイクの接触事故などが懸念される。事故処理であっという間に大渋滞になる。
さらに、道の駅から134号線に出るための出口も隣り合わせる。上り方面(藤沢方面)にしか出れないが、ここに信号はないので、車の途切れたタイミングで出ることになる。
そのすぐ先には、セルフのガソリンスタンドがあり、車が出入りする。
鉄砲道から出入りする場合
134号線の下り車線から「道の駅」に入るには、鉄砲道に入る信号を右折する。(上り車線からも左折で入れる。)
右折して鉄砲道に入ると2車線になり、左側は直進する車が使い、右側はゼブラゾーンが作られる。
「道の駅」に入る車は、ゼブラゾーンから右折で(道路をまたぐ形で)入場する。(モールなど右折入場は禁止してるけどね。)
混雑して入場できない場合は、ゼブラゾーンに入場待ちの車が滞留して並ぶ。
もちろん、反対車線からも直進の車や、道の駅に入場したい車が来る。
反対車線の直進車が優先通行になる訳だから、車が来ないタイミングでの右折入場になる。
いったいどうやってスムーズに誘導するのか・・・?
鉄砲道に、直進車と入場のための右折ゼブラゾーン、反対車線からも、直進したい車と入場したい車も来る、というカオス状態。
さらに、道の駅から出る出口の、道をはさんだ斜め向かい側には、柳島スポーツ公園の駐車場の出入り口がある。
ゼブラゾーンに車がずらっと並んだら、柳島スポーツ公園の駐車場への出入りに支障が出る。
入った車が出れるのだろうか?
混雑時は、スムーズに道の駅から車が出れなくなるのでは?
出口は2箇所。
134号線に出るには、上り方面にしか出れないが、信号はないので、車の途切れたタイミングで出るしかない。一台、一台に時間がかかる。
もう一箇所、鉄砲道に出るには、ゼブラゾーンに車が並んでいたら右に出れないのでは?
左に出て134号線に出る信号方向に行くとしても、交差点付近が渋滞してたら、134号線にスムーズに出れないで車が滞留する。
特に夕方など、通常でも橋付近は渋滞する。
渋滞・安全対策は事業者まかせ
スムーズに車の出入りが出来なければ、来場者のローテーションに時間がかかり、利益が上がらないことにもつながる。
車の誘導を人的に行うとすれば、いったい何人を誘導係として配置するのか?
小型車150台分しかない駐車場の誘導や管理に相当なコストがかかる。
車の誘導方法やコストは運営事業者に委託することになる。渋滞対策や騒音対策、安全対策、すべて事業者に丸投げになる。
「道の駅」の運営は事業者の独立採算で行うとしてるので、税金からの経費負担にはならないとしても、安全な運営が可能だろうか?
(柳島スポーツ公園のPFI 事業は独立採算でなく、年間1億円の運営費用を税金から支払っている。)
道の駅整備運営事業費 18億円に反対しました
9月議会では、道の駅整備運営事業経費 約18億円 が計上されました。(議案 第70号)
内訳としては18億円のうち、地域振興施設の建設費として市負担が約13億円、道路施設建設部分にかかる費用として県負担が約4億8千万円。
事業者選定に向けた手続きを進めることに伴い、債務負担行為を設定するものです。(後世への借金となる。)
厳しい市の財政状況を考慮したなかで、優先すべき事業経費と思えませんので、私は反対しました。
道の駅は、車の来場台数が増えないと収益は上がらない、収益は増えるほど、車の往来は増えて渋滞や事故などの危険度は増すジレンマのなかでの運営となります。
道の駅の騒音対策、渋滞対策については、選定した事業者に委託することになります。
事業者は、渋滞対策や車の誘導、駐車場の24時間対応が必要となり、相当な人的な負担や経費がかかると思われます。じゅうぶんな安全確保と維持管理の見通しが、今の段階では見えないなかでの債務負担でもあり反対しました。