「駐車場の有料化」ちがさきレポート vol.10 ②

✴️駐車場の有料化 減免は1時間

 茅ヶ崎公園、市美術館、市体育館の駐車場が有料化されます。

現在、無料の公共施設の駐車場も有料化される方針で、市は減免時間は1時間としています。(減免 2 時間のしおさい公園も 1時間となります。)

有料化の理由は、駐車場を利用する人に経費負担を求め、利用しない人との公平性を確保する(受 益者負担)、財政負担を軽減する、目的外利用を抑える、などとしています。

しかし、前回のちがさきレポートでもお伝えしたように、市民の多くの方は、駐車場の利用料金は市に入ると思っていますが、ほとんどは駐車場を管理・ 運営する事業者の収入になります。(一部のみ市に還元 される。)

ですから、市は駐車場の有料化で財政負担を軽くすると いうのなら、どう軽くなるのか数字で示さない限り、利用 者はただ漠然とお金を支払うことになります。

市営すべての駐車場について、①駐車台数 ②有料か 無料か ③減免時間 ④運営の形態 ⑤事業者への委託費 ⑥市の収入割合 などを一覧にした資料を作成し、HP に公開して数字を示して明らかにするよう市に求めています。


納得できないわ〜

減免はなぜ1時間だけ?

 市は、この先すべての駐車場を 1 時間減免にしていく方針です。

市のアンケート調査で「駐車場の有料化に肯定的な方の 77%が一定の無料時間を設けた方がよい」と回答してるので、1 時間減免にしたとしています。

しかし、市民は「減免があれば有料化に賛成」 と言っているだけで、1時間減免でよいと賛成しているわけではなく、これは市の理屈のすり替え です。
最初から1時間減免とするアンケートだったら、果たして回答は賛成のままでしょうか? 私もテニスコートなど周辺市の公共駐車場を利用しますが、ほとんどが 2時間減免です。


柳島スポーツ公園だけ減免がない

 市内のスポーツ公共施設で、ただひとつ駐車場の減免をしないのが「柳島スポーツ公園」です。

開園当時から、一般利用者への減免がないことについて、市の担当課や SPC(柳島スポーツ公園の指定管理者)に多くの市民から苦情が入っています。

そういった苦情について、「市と SPC で話し合いをしたのか」一般質問で聞いたところ、「一度も打ち合わせをしていない」という答えが 返ってきたのには驚きました。

柳島スポーツ公園は、用地の買い上げ、施設の設計・建設、毎年 1 億円の運営・管理費はすべ て税金からの負担で、利用料や利益は SPC が受け取っています。
それでいながら、開園から 3 年間、市民から相当な件数の苦情や意見が入っていながら、話し合いはしていない、記録も取られていない、ここまで市民の意見を「ないがしろにした」ことに市は弁解の余地はないと思います。


✴️中学校給食 デリバリー給食をモデル校で実施


 中学校給食のモデル校として、10 月後半に円蔵中学校で、11 月に萩園中学校で、デリバリー給 食の実施が予定されています。

給食の期間は 1 週間で、全生徒と教職員を対象として、献立は実 際の給食を想定した温かい状態で配られます。(今回は市外の民間業者に委託。)

その後、生徒、保護者へのアンケートを行い、モデル校でデリバリー給食を実施した後は、本番(全 体実施)に向けて実施計画を作っていくとのことです。

今回の予算は 800 万円で、たった 1 週間で検証できるのか? といった意見や、中学校の昼食時間が短すぎることや、昼食時間を延長した場合の放課後のクラブ活動などへの影響などの課題があります。

老朽化が進む小中学校の大規模改修に多額の費用が必要となるなか、デリバリー給食を全ての中学校で実施するためには、市内に用地を確保して調理施設を建設する方向としていますが、その 目処がたっているのかも定かでない状態で、実施計画を作れるのでしょうか?

※デリバリー方式とは、民間業者に調理やランチボックスへの盛り付け、配送などを委託する給食です。