6/27 一般質問「ごみの戸別収集なき有料化」について

茅ヶ崎市民が事業者から理不尽な目にあっているのに、市が対応しないことについて

◆杉本啓子 議員  
 ごみの有料化の目的は、
①ごみ排出量の削減 
②ごみ処理施設の整備や焼却灰の処理に有料化の収入を充てるため 
としています。そうであっても、
「なぜ茅ヶ崎市は戸別収集にならないのか?」「なぜ中途半端なことをするのか?」という、市民から見れば「ごみの戸別収集なき有料化」という結果になっている。

 最近、市内で大規模開発を行っている事業者と住民の間で、ごみの集積所をめぐって、こんな出来事があった。
事業者は、物件を売りやすくしたいこともあり、住民が今まで道路に設置していたごみ集積所をどかすように言ってきた。事業者は、「茅ヶ崎市は道路にごみを出している。道路はごみを出す場所でない。」という言い方をしている。
そうすると、住民は何か自信が持てなくなってしまう。ちゃんと市に許可を取った上で、道路にごみ置場を設置して、管理もきちんとしている。
それなのに、住民は自分たちのごみ集積所をどかせて、不便な遠いところまでごみを捨てに行っている。
 
 茅ヶ崎市は戸別収集を行わないので、市の方針として、道路にごみを出さざるを得ない。茅ヶ崎市の住民は、なぜ事業者にこんなことを言われて、理不尽な目に遭わねばならないのか、私は理解できない。まして、こんな納得のいかないことが起きていても、相変わらず市は市民の力になっていないことに驚くが、市の考えと今後の対応を伺う。
               
◎佐藤光 市長 
 本市では収集効率を大事な視点と捉え、ステーション方式によるごみ収集を行っており、ごみ収集に欠かすことのできない、ごみ集積場所の設置や移動及び維持管理については、自治会や利用者の皆様など地域コミュニティの力によりご対応いただいている。
 そのような中、地域の住民構成の変化により、利用世帯が増加しており、既存の集積場所の変更を余儀なくされたりといったことが度々発生しており、市では、環境事業センターの地区担当職員が、当該地域の自治会長及び環境指導員と情報共有を図りながら個々の課題に対し解決策を一緒に考え、それぞれ対応させていただいている。今後についても、地域からの相談に対し、その内容を総合的に見極めながら、諸問題の解決に向け真摯に対応していく。

⇨ 真摯に対応できていないから質問しているのです。

  

なぜ自分の家の前に、大量のごみが積まれるのか?

◆杉本啓子 議員  
 ごみの有料化のお金は、一軒一軒という単位で支払う。ごみは基本的には一軒一軒で出てくるもので、市がごみの有料化を行ったことで、「ごみは一軒一軒が単位」という住民の感覚は強くなっていると思う。
実際、一軒一軒という単位で、この先も市民はお金を支払うので、市民の意識が、今までのような自治会とか、ごみ集積所という単位から、一軒一軒という単位に切り替わってくる。
有料化でお金を払っているのに、毎回、自分の家の前に大量のごみが積まれて、臭いが家の中に入ってくるとか、不法に捨てられたごみが回収されずに放置されているとか、自治会とかごみ集積所の単位では解決ができないのに、なぜ戸別収集にしないのか?という声を聞く。
ごみの有料化と戸別収集は、今回、関係がないというのが市の考え方だが、ごみは一軒一軒という単位の変化や市民の意識の変化の中で、ごみの有料化と戸別収集は関係がないとする市の説明は通用しなくなってくると思う。市の考え方を伺う。

◎重田康志 環境部長  
 ごみ有料化とは、市民の皆様に、ごみを出す量に応じて、ごみの収集から焼却処理、最終処分に至るまでのごみ処理に係る費用の一部を負担していただく仕組みです。一方、戸別収集は、ごみの収集方法の一つであり、導入の効果としては、排出者責任の明確化によるごみの減量や、集積場所の維持管理の緩和などが挙げられる。
これら2つの施策は一体のものではなく、別々の施策であることから、本市においては、それぞれの施策の導入については個々に判断をし、結果として、有料化を導入する一方で、戸別収集は導入を見送った。
しかしながら、戸別収集については、超高齢化社会への対応や集積場所に係る課題への対策として、有効な施策であることは十分に認識をしている。
今後、市民の皆様のご意見やごみ排出量の変化、財政状況も踏まえながら、導入について検討していく。